空っぽの庭

少々前の事になりますが、家の周囲の草木を全て、業者さんに刈り取って貰いました。
はい、根こそぎ。
どうやら、長年ご近所さんにご迷惑をおかけしていたようで。

根が無精者なもので、手入れもせず放置しておりましたら、いつのまにかちっちゃな木がおっきな木に。
鳥が巣を作り虫が住み、それはもう、季節それぞれ賑やかなもので。
でも、花びらは散るし枯れ葉も散るし、それをいつも掃除してくださってたようなのです。ごめんなさい。
家とともに成長してきた史跡を全て失うというのは、内心寂しいものがありましたが、内にしろ外にしろ、そろそろ見納め時なのかもしれないと感じました。

ふと、映画「二百三高地」のエンディングで流れた、さだまさしさんの「防人の詩」を思い出します。
訳も分からず見せられた映画でしたが、最後だけは覚えています。
それだけ、この詩とともに映し出されたシーンが印象的だったのでしょう。

今日も空っぽの庭を見ながら
みたまんま

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