田舎なので車で移動する事が多く、５分の時もあれば、１時間前後の時もある。
バスもあるが、中心部を除けば、通学や通院が主体だ。
電車はさらにひどく、平均して１時間に１本、という具合。
ちなみに歩かない。

先日も病院に行くというので往復２時間車に乗っていたら、三菱の電気自動車に出会った。
そこは片側１車線の６０ｋｍ／ｈの道路なのだが、４０ｋｍ／ｈで走っている。
上りだからか？とも思ったが、下りでも同じ。
それが車のせいなのか、運転者の方針なのかはわからないが、長い車の列が出来ているのを見ると、至極迷惑なのは確かなようだ。
でも、都会のようにクラクションを鳴らしまくる人は滅多にいない。
たいていは、おとなしくそのままついて行くのである。

とその時、突然、後方から凄まじいエンジン音が聞こえたと思ったら、２輪が反対車線を飛ばして行った。
見通しの悪い山道なのによくやるなぁ、と思ったら案の定、対向車。
ビクッとしたのは私だけか、２輪は華麗に車体をくねらせてかわして行く。
一瞬、車がパイロンに見えた。

と、今度は後ろでピタッとついてきていた車が反対車線に飛び出す。
先週、正面衝突の現場を見たところだったので、思わず背筋に緊張が走るが、この車には対向車は無く無事に先行して行ってくれた。

とにかく心臓には良くないこの道路なのだが、道を選べないのも田舎の事情。
大方の車は大名行列がごとく、山道を練り走って行くのである。

みたまんま