良過ぎるもの

うちの自動湯沸し給湯器が26年目に入っている。

大きな故障も無くここまで来ていたのだが、去年、バルブの水漏れが起きた。
メーカーの方が見に来られて、電話で探してくださったのだが、もう部品が無いので修理は無理だと言われた。
そりゃそうだ。

こんなに長い間使えていることを、その時初めて認識して、
「素晴らしい製品ですね」
と心から感謝を申し上げた。

メーカーの方がそれをどう思われたのかはわからないが、とても感じの良い方で、同じトラブルが起こった時の対処方法まで教わった。

先日からとうとう自動湯張りが出来なくなったが、それでもまだ、お湯さえ先にバスタブに溜めておけば、自動温度制御はしてくれる。
とうとう使えなくなった時には、ぜひ同じメーカーの製品にしようと心に決めている。

一方で、買って1年ほどで使えなくなったゲーム機が、ここ数年で2台続いた。
そのメーカーはそういう事が多いという噂はあったが、信じてはいなかった。
でも2台続くとさすがに・・・
修理に出せば良いのだろうが、修理に出すという気力が湧かない。

消費者にとっては、長く使えるという事はとても良い事だと思う。
その分、多種多様に消費を廻せるから。
先の例は高額なものだから極端な話だとしても、ゲーム機レベルなら最低でも数年は保って欲しい。

昔ある人から、
「悪いものを作ったらだめだが、良過ぎるものも作ったらだめだ」
と言われたことがある。
そうしないと買い替え需要が無くなるからだそうだ。

本当にそんな計算が行われているのだったら、商売の精神に反する行為だと思う。
別にどっちが偉いとかいう話じゃなくて。

なんだかなぁのみたまんま

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